相続税

  • 投稿
  • 2015/03/19
  • 編集
  • 2015/03/19

相続税を節税するためには生前贈与をすればいいですか?

生前贈与を考える家族

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相続税の増税に伴い、生前贈与を行う方が得ています。それは、生前贈与を効果的に利用することで、相続税の節税につながるといわれているためです。

生前贈与の際は、贈与税の発生に注意が必要です。年間110万円以下の贈与であれば贈与税は発生しませんが、それ以上の場合は贈与税が発生します。

そのため、生前贈与せずに相続で財産を引き継いだほうがいいのか、贈与税を支払わない範囲で生前贈与を行うのか、または贈与税を払っても相続財産を減らしたほうがいいのか、きちんと知識をもって判断する必要があります。

 

生前贈与をしたほうが節税になるとは

現行の相続税では基礎控除が5,000万円あり、更に法定相続人1人につき1,000万円の控除が認められています。しかし、2015年以降は基礎控除3,000万円、法定相続人1人当たりの控除が600万円に減額されます。そのため、相続税の実質的な増税となっています。

【増税前と増税後の法定相続人が3人の場合のモデルケース】

  • 増税前
    控除額=5,000万円+1,000万円×3人=8,000万円
  • 増税後
    控除額=3,000万円+600万円×3人=4,800万円

上記のモデルが示すように、増税前の相続税の控除額は8,000万円であるため、遺産額が8,000万円以下の場合は相続税が発生しません。しかし、増税後の控除額は4,800万円となるため、仮に遺産額が6,000万円の場合は相続税が発生します。

 

生前贈与とは

上記からわかるように、2015年より相続税の負担が増えました。税負担を軽減するための対策の一つとして、生前贈与があります。

生前贈与とは、被相続人がなくなる前に、その財産を人に分けることをいいます。相続対策としては、基本的に親族間での贈与を指します。生前贈与を行えば、その財産は相続財産の中からのぞかれるため、相続税が減るという仕組みです。

この生前贈与は正しい知識を持って行わないと、税金の負担が増えるなどのケースもありますのでご注意ください。

 

生前贈与にかかる贈与税について

生前贈与は個人から財産を個人へ贈与することを指しますので、その際に一定の条件を満たすと贈与税を支払わなければいけなくなります。

 

贈与税とは

生前贈与をうまく使いこなすことで相続税の増税による影響を軽減することができます。

生前贈与にかかる税金は贈与税と呼ばれており、贈与を受ける人1人につき年間110万円までの基礎控除が認められています。つまり、贈与額が年間110万円以下の場合は贈与税がかかりません。

 

贈与税の税率

贈与税の税率は、贈与額が大きくなるほど高くなるようになっています。

基礎控除後の贈与額が200万円以下の場合の税率は10%ですが、200万円超400万円以下の場合は15%、1,000万円超1500万円以下の場合は40%というように税率が高くなっていき、4,500万円を超えると税率が最高の55%となります。

そのため、生前贈与にあたっては、一括で贈与をするのではなくかなり長期的に細かく贈与を行うことで、年間の贈与額を下げることが重要になってきます。

 

生前贈与の注意点

生前贈与をされる上で、「当事者同士の合意のもと贈与を行うこと」「贈与の計画を最初に確定しないこと」、この2点に特にご注意ください。

 

贈与にあたっては当事者同士の合意が必要

生前贈与にあたっては当事者同士で贈与の合意があることが不可欠です。

たとえば、子供の知らないところで子供名義の口座に親が贈与したとしても、生前贈与と認められないケースが増えています。

この名義口座(子供の名義で親が通帳なども全て管理している口座)に関しての税務調査も増えており、8割が申告漏れとして指摘されています。そのため、贈与にあたっては子供との合意が確認されなくてはならず、親が子供名義の口座に勝手に贈与してもそれは贈与とは認められないので注意が必要です。

 

贈与計画を最初に確定しない

次によくあるトラブルとしては、最初の年に今後10年間に渡って100万円ずつ、合計1,000万円譲渡するというような長期的な贈与計画を確定してしまうことです。

この場合、一括して贈与したのと同じだと判断されるケースが多いからです。贈与税の税率でも解説したように、贈与額が増えると税率も高くなるため一括贈与は非常に不利になります。一括贈与とされないためにも贈与計画は毎年1年分のものだけ確定するようにし、契約書に関しても1年ごとにその都度取り交わすようにしましょう。そうすることで、一括贈与として判断されるリスクも回避できます。

カルク


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