助成金・補助金

  • 投稿
  • 2014/06/26
  • 編集
  • 2015/02/24

補助金を受けとった場合の会計処理はどのように行いますか?

補助金の会計処理

このエントリーをはてなブックマークに追加

補助金を受け取った場合、雑収入で会計処理します。

例えば、1,000,000円の補助金を受け取った場合は、
「当座(普通)預金/雑収入 1,000,000 」
と、仕訳を起こせば問題ありません。(※ただしこれは支給決定時と入金時が決算期をまたがない場合です。)

国または地方公共団体から支払われる金銭は、補助金適正化法にのっとって処理されます。補助金以外にも助成金や給付金など様々な名称が用いられることもありますが、基本的には同じ扱いで問題ありません。

[関連項目]補助金を受け取った場合の会計処理の注意点

 

補助サポ

補助金を受け取った場合の会計処理

補助金を受け取った場合、雑収入として扱います。人によっては、この「雑収入」の処理に違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。勘定科目を「助成金収入」として特別損益として処理すべきではないかとの考えもあるかと思いますが、実務上は「雑収入」で全く問題ありません。

補助金は経常的な収入となるケースが多いですから、「雑収入」の項目で問題ないのです。

また、補助金を使って固定資産を購入した場合、購入金額から補助金の額を引いてを記帳する必要があります。そのことを、「圧縮記帳」といいます。

圧縮記帳に関しては、「Q.補助金を受け取った場合の圧縮記帳とは何ですか?」にてご確認ください。

 

企業情報の秘匿

これはいたずらに企業情報を表に出さないという意図があります。

確かに「助成金収入」とすれば、明瞭にはなります。しかし、わざわざ聞かれてもいない、出す必要の無い情報を開示する必要があるのでしょうか?

ありませんね。

また金融機関に聞かれた場合も内訳明細書のコピーの提出で十分ですから、あえて企業の内情を晒す必要性もないのです。

 

決算期をまたぐ場合

助成金や補助金などで注意が必要なのが、決算期をまたぐ場合です。

  • 決算期をまたがない場合
    「当座(普通)預金/雑収入 1,000,000 」と記し、仕訳を行う。
  • 決算期をまたぐ場合
    ⇒補助金収入が決定した時点と入金時点がずれる場合が多いため、注意が必要。

では、どのように会計処理をすればよいのでしょうか。下記の様に処理します。

補助金決定の通知が来た時に、「未収入金/雑収入 1,000,000」の仕訳を起こし、実際の入金があった時に、「当座(普通)預金/未収入金 1,000,000」の仕訳を起こせばOKです。

※摘要欄には、○○公共職業安定所、○○助成金などと記入します。

そんなに難しくありませんね。勘定科目を「未収入金」として、それぞれ仕訳を起こせば良いだけです。ただ、決算期をまたぐ場合は、このように一つ処理が増えますので注意が必要です。

 

会計処理時の留意点

補助金を人件費の補てんだからと言って、直接人件費などから差し引く形での処理は認められていません。

企業会計は総額主義が採られており、財務諸表への記載はより明確に企業実態を反映する必要があるためです。純額主義、つまり差額のみの記載ですと、この主義に反するため認められていないということです。この一点は誤解しやすく勘違いされる方が多いので、注意が必要です。

 

消費税の取り扱いについて

勘定科目を「雑収入」としたので、消費税の処理を思い浮かべた方もいるかもしれません。しかし、この処理は不要です。

補助金は不課税売上、つまり課税対象ではありません。事業者が国、または地方公共団体から受け取る助成金や補助金は、資産の譲渡等の対価に該当しないのです。

 

まとめ

補助金は、経営者の方を悩ます資金調達の中で、有効な方法といえます。補助金の審査に通過し、無事補助金を受け取られましたら、正しい会計処理を行いましょう。

間違った処理を行うと税務署から指摘される可能性も出てきますので、ご自身の記帳方法に不安を感じている方は、一度専門家に相談することをおすすめします。

カルク


確定申告の教科書

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

助成金課税対象

  • 個人向け
  • 法人向け

法人企業として助成金を受け取りました。課税対象になりますか?

助成金はほとんどの場合、課税対象となります。 助成金申請を行い、支給さ…

申告期限をメモする手帳

  • 個人向け
  • 法人向け

補助金を受け取った場合の圧縮記帳とは何ですか?

圧縮記帳とは、補助金を利用して固定資産を購入した際に、購入金額から補助金の額…

会計ドットコム  編集部

会計ドットコム(会計.com)は、会計にまつわる疑問やお悩みを解決できる「会計メディアプラットホーム」です。会計に関するのお役立ち情報を随時更新しております。また、税理士紹介サービスなど、経営者様必見のサービスも展開中です。ぜひご覧ください。

会計ドットコム サイト内検索

ページの先頭へ戻る