会社設立

  • 投稿
  • 2014/07/15
  • 編集
  • 2015/02/24

株式会社と合同会社の違いとは?

分社節税

このエントリーをはてなブックマークに追加

株式会社と合同会社は、
設立時にかかる費用面や認知度に大きな違いがあります。

しかし、会社そのものにおいては、両会社とも個人にかかる負担が出資金の範囲内と決められているため、なにか負債を抱えた場合での経営者の責任は限られているという点で似た性質を持つといえます。

合同会社とは、2006年の会社法の改正によって、新たに設定された会社の形態のため、聞き慣れないという方もいらっしゃるでしょう。

現在会社設立を検討している方にとっては、株式会社と合同会社どちらで設立したほうがいいのかと悩まれるかと思われます。

それぞれのメリットを比較されるとよいでしょう。

◯株式会社のメリット

  1. 信用度が高い
  2. 資金を調達しやすい
  3. 『代表取締役』という肩書をもてる

◯合同会社のメリット

  1. 会社設立の費用が安い
  2. 利益や権限の配分を自由に決めることができる
  3. 決算公告義務がない
  4. 役員の任期がない

確定申告の教科書

株式会社と合同会社のメリット・デメリット

株式会社と合同会社のメリットとデメリットを比較し、その違いを確認しましょう。

 

合同会社とは

そもそも合同会社とはいったい何なのかでしょうか。

合同会社とは、2006年の会社法の改正によって、新たに設定された会社の形態です。
その設立件数は、近年飛躍的に伸びていて、今注目されている会社のあり方です。

 

株式会社のメリット・デメリット

株式会社のメリットは、以下があげられます。

  1. 信用度が高い
  2. 資金を調達しやすい
  3. 『代表取締役』という肩書をもてる

 

株式会社のデメリットは、以下があげられます。

  1. 会社設立の費用が高い
  2. 役員に任期がある(最長10年)
  3. 運営コストがかかる

 

最も大きなメリットはやはり「信用度が高い」という点です。
「信用度」という点において、株式会社は合同会社に比べると圧倒的に有利といえます。

会社を経営するにあたって、『信用』は最も大切なこととも言えるでしょう。
信用度が高いことで、取引業者の安心を得ることができるとともに、金融機関からの融資も受けやすく、また従業員を雇う上でも利点になってきます。

反対に、大きなデメリットは「会社設立の費用が高い」という点です。

株式会社設立における基本準備金については、合同会社と比べると、14万円ほど高くなり、株式会社は設立するにも運営するにも非常にコストがかかると言えます。

また、決算書を公開する義務があるため、毎年決算書を作成しなければいけません。
作成にも、掲載にもコストがかかってくるということです。

決算書の公開をするということは、会社の財政状況をおおやけにするということです。自宅兼事務所にて会社を経営することを検討されている場合、自宅の資産を公表する事と同じことになりますので、その点においてもデメリットといえるでしょう。

役員の任期も最長10年と決まっていますので、10年たてば改めて役員を決めなおさなければいけません。ご注意ください。

 

合同会社のメリット・デメリット

合同会社のメリットは、以下があげられます。

  1. 会社設立の費用が安い
  2. 利益や権限の配分を自由に決めることができる
  3. 決算公告義務がない
  4. 役員の任期がない

 

合同会社のデメリットは、以下があげられます。

  1. 認知度が低い
  2. 社内で対立が起き、意思決定がとまる可能性がある
    (利益の配分が自由に決めることができる分、不満が出た際に対立が起きやすい。)
  3. 取締役社長ではなく、「代表社員」という肩書きになる

 

合同会社は設立・運営コストが安いという点が最大のメリットです。
株式会社にくらべて、設立準備金も14万円程度安くなりますし、決算書の作成も不要ですので、毎年かかってくるコストも少なくなります。

しかし、まだまだ合同会社は世間からの認知度が低いといえます。
雇用面において、応募する側にとって株式会社のほうが安心するという声も多いです。

また、株式会社と違い、合同会社は出資者自らが役員として働いているため、なにか決定すべきことがあった場合の対応の早さはメリットといえますが、その反面、利益の配分が明確に定められていないため、対立も起きやすいといえます。

つまり、合同会社は会社の規模が大きくなっていくことが予想される場合、
それに生じる弊害も多いということです。

 

株式会社と合同会社どちらが適しているのか

上記からわかるように、株式会社、合同会社それぞれにメリット、デメリットがあります。
現在のご自身の状況だけでなく、今後の会社の方向性を踏まえた上で検討してくことが、大切になるでしょう。

 

株式会社の設立に適している人

  • 現在も個人で事業を営み、さらなる拡大のために、信用力をつけたい
  • 設立資金に余裕がある
  • 株式の公開を検討している
  • 代表取締役という肩書にこだわりたい

 

合同会社の設立に適している人

  • 初めて事業を立ち上げる
  • 設立費用は出来るだけ抑えたい
  • 将来的にも、家族経営で事業を営み続ける予定だ

 

どちらの項目に多くあてはまるかを参考に、検討をしていただければと思います。

また、合同会社から株式会社への変更も可能ですので、まず合同会社で設立をし、事業が安定し軌道に乗ってきたと感じられた際に、株式会社化への検討をするというのも一つの方法と思われます。

 

4つに分けられる会社の形態

日本の会社は以下の4種類に分けられます。

株式会社、合同会社、合名会社、合資会社、それぞれを以下で比較してみましょう。

株式会社 合同会社 合名会社 合資会社
設立時 出資者の人数 1人以上 1人以上 1人以上 2人以上
資本金 1円~ 1円~ 決まりなし 決まりなし
定款の認証 必要 不要 不要 不要
登録免許税
の金額
15万円~ 6万円 6万円 6万円
設立後 個人への
責任の範囲
有限 有限 無限 無限と有限
の人が必要
決算書の公開 必要 不要 不要 不要
会社の代表者
の呼称
代表取締役 代表社員 代表社員 代表社員
役員の任期 最長10年 なし なし なし
節税対策 対策多い 対策多い 対策限られる 対策限られる

上記の表でわかるように、それぞれの会社に特徴があります。

4つの会社を比較するうえで、一番の違いは「個人(出資者)の責任が有限か無限か」という点になります。

株式会社と合同会社は、個人にかかる負担が出資金の範囲内と決められているため、なにか負債を抱えた場合などの責任は限られています。

それに対し、合資会社は社員によっては、責任の範囲が無限であり、合名会社にいたっては、すべての社員に対して、個人にかかる責任が無限にあります。

つまり、万が一、会社が倒産という危機に陥った場合、個人の財産の差し押さえもされてしまうということです。
この点を踏まえると、合名会社と合資会社の設立はあまり良いとは言えません。

 

まとめ

ご覧いただいた通り、株式会社と合同会社にはそれぞれにたくさんのメリットとデメリットがあり、それぞれ特徴が異なります。

最も大きな違いは、下記です。

①信用度
②会社設立時と運営に関する費用

信用度は圧倒的に株式会社が勝りますが、費用がかからないという点では合同会社の設立が勝ります。
事業内容によって適した会社があるといえますので、どれを選択し、設立をするかによって今後の会社経営に大きく影響してくるでしょう。

会社設立の第一歩として、正しい選択をしていきましょう。

 


確定申告の教科書

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

会社設立メリットデメリット

  • 個人向け
  • 法人向け

株式会社設立のメリットとデメリットを教えてください

株式会社設立のメリットとデメリットは以下の通りです。 株式会社設立のメ…

会社設立費用

  • 個人向け
  • 法人向け

株式会社設立の手続きにかかる費用はいくらぐらいですか?

株式会社を設立するための手続きとして、法務局にて行う登記申請があります。 …

会社設立流れ

  • 個人向け
  • 法人向け

株式会社設立の流れを教えてください

株式会社を設立するためには、以下の流れで行います。 発起人と社名の決…

会計ドットコム  編集部

会計ドットコム(会計.com)は、会計にまつわる疑問やお悩みを解決できる「会計メディアプラットホーム」です。会計に関するのお役立ち情報を随時更新しております。また、税理士紹介サービスなど、経営者様必見のサービスも展開中です。ぜひご覧ください。

会計ドットコム サイト内検索

ページの先頭へ戻る