青色申告

  • 投稿
  • 2014/06/24
  • 編集
  • 2015/02/26

青色申告の帳簿の種類を教えてください

青色申告帳簿

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青色申告は控除額によって、必要な帳簿の種類が異なります。

・10万円控除を受ける場合…「現金出納帳」「預金出納帳」「売掛帳」「買掛帳」「経費帳」「固定資産台帳」

・65万円控除を受ける場合…「現金出納帳」「預金出納帳」「売掛帳」「買掛帳」「経費帳」「固定資産台帳」「仕訳帳」「総勘定元帳」

これらの帳簿は、確定申告の際に提出は求められてはいませんが、7年間の保存が義務付けられています。

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青色申告10万円控除と65万円控除

青色申告は、記帳の方法によって2つの種類に分けられます。
青色申告には「青色申告特別控除」といって、青色申告者のみが受けられる控除があります。この控除額は、記帳の方法によって「10万円控除」と「65万円控除」に分けられます。

 

青色申告の記帳方法

上記でご説明したように、青色申告には2種類の記帳方法があります。

1つ目の方法は、「簡易簿記」といわれる方法です。
「簡易簿記」とは、その名の通り、仕訳や集計をせずに、売上や仕入、経費を記載する損益計算書を作成するために必要な記帳方法です。
簡易簿記での記帳だと、受けられる控除は10万円になります。

2つ目の方法は、「複式簿記」といわれる方法です。
「複式簿記」とは、取引ごとに仕訳および集計をしたうえで、勘定科目別の総勘定元帳を作成し、損益計算書と貸借対照表を提出するために必要な記帳方法です。
複式簿記での記帳ですと、受けられる控除は65万円控除になります。

 

青色申告に必要な帳簿の種類

「青色申告10万円控除」と「青色申告65万円控除」、どちらの適用を受けるかで作成する帳簿の種類が異なります。

 

青色申告10万円控除の場合

青色申告10万円控除の場合、申告書とあわせて「損益計算書」を提出しなければいけません。
損益計算書の作成には、以下の6つの帳簿が必要になります。

  1. 現金出納帳
    毎日の現金の入出金を記帳し、現金残高を管理するための帳簿
  2. 預金出納帳
    毎日の口座の入出金を記帳し、口座残高を管理するための帳簿
  3. 売掛帳
    取引先ごとに売上を管理するための帳簿
  4. 買掛帳
    仕入先ごとに未払いとなっている残金などを管理するための帳簿
  5. 経費帳
    経費科目別に、かかった費用を管理するための帳簿
  6. 固定資産台帳
    土地や建物、機械などの固定資産を、減価償却計算し、処分までの経緯を管理するための帳簿

これら6つの帳簿を作成し、それにもとづいて損益計算書を作成します。

 

青色申告65万円控除の場合

青色申告65万円控除の場合、申告書とあわせて「損益計算書」と「貸借対照表」を提出しなければなりません。
上記で説明した6つの帳簿の他に、「貸借対照表」を作成するために、以下の2つの帳簿をつけなければいけません。

  1. 仕訳帳
    すべての取引を日付順に記帳した帳簿。
  2. 総勘定元帳
    仕訳帳をもとに、すべての取引を勘定科目別に記帳した帳簿。

これら2つの帳簿を作成し、それにもとづいて貸借対照表を作成します。
つまり、青色申告65万円控除を受けるためには、「現金出納帳」「預金出納帳」「売掛帳」「買掛帳」「経費帳」「固定資産台帳」「仕訳帳」「総勘定元帳」の8つの帳簿をつけなければいけません。

 

帳簿の提出

上記で示した、6つ(65万円控除の場合は8つ)の帳簿は、確定申告の際に提出は求められません。
あくまでも、申告に必要なのは「損益計算書」(65万円控除の場合は「貸借対照表」も必要)です。しかし、それらを作成する根拠となる資料として、これらの帳簿をつけることを義務づけられています。
仮に、税務調査に入った場合には提示を求められる可能性がありますので、必ず作成をしてください。

 

帳簿の保管

帳簿には、保存期間が定められています。
それぞれ7年間は保存を義務付けられており、過去の申告について調査が入った場合も、帳簿がないと指摘をされてしまいますので、申告後も大切に保管をしましょう。
また、領収書や請求書なども7年間の保存期間が設けられており、見積書や注文書も5年間は保存しなければいけませんので、ご注意ください。

 

まとめ

青色申告は控除やその他のメリットを受けられるため、帳簿付けが細かく義務づけられています。
「現金出納帳」「預金出納帳」「売掛帳」「買掛帳」「経費帳」「固定資産台帳」「仕訳帳」「総勘定元帳」、これらの帳簿は申告に必要なだけではなく、事業の状況を細かく把握するためには不可欠になりますので、正確に帳簿付けを行うよう心がけましょう。
また、申告が終わった後も、帳簿には7年間の保管義務があり、これを怠ると、のちのちに税務調査に入られたときに、税務署からの指摘を受けられる恐れがありますので、ご注意ください。

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